平成28年秋の叙勲において、大澤源吾先生が瑞宝中綬章を受章されました。
1月28日(土)新潟市内のホテルに於いて、大澤先生の叙勲受章を記念した祝賀会が開催されました。
大澤先生は、新潟リハビリテーション大学の前身である新潟リハビリテーション専門学校学校長、新潟看護専門学校(現 新潟看護医療専門学校)学校長、新潟リハビリテーション大学院大学学長、新潟リハビリテーション大学学長を歴任されました。
現在も教授として、新潟リハビリテーション大学ならびに大学院、新潟看護医療専門学校、新潟看護医療専門学校村上校において、学生教育に努め、今日に至っています。
内科臨床の業績面では、腎疾患の診療を中心として、腎炎・ネフローゼの病態解明と治療、並びに腎不全患者の透析治療による社会復帰に尽力されました。この功績に対し、平成9年10月、厚生大臣から感謝状を受賞されました。
研究においても、つとに糖尿病性腎障害の発症・進展の病態を追跡し、尿にタンパクが出はじめた時点では、既に不可逆的な腎組織障害が完成していることを明らかにし、腎不全をきたさないためには糖尿病発病早期からの予防的進展阻止対策がとられるべきであろうと警鐘を鳴らした功績は大きなものです。
また、遺伝性腎疾患の遺伝子解析にも本邦で最も早く成功し、更に腎糸球体上皮細胞が腎炎の進展に大きく関与することを明らかにした功績も賞讃に値します。
こうした研究と共に、アジア後進国の人材の研修・教育に尽力した功により、平成22年5月、日本腎臓財団賞を受賞しています。
教育面では、いわゆるコメディカル領域の人材教育に従事しました。
多数の看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、あるいは研究を志すリハビリテーション大学院生の養成・教育に尽力し、医療の一翼を分担しつつ患者のスムーズな社会復帰に役立つ人材を内科医療の立場から教育し、世の中に輩出しました。
新潟リハビリテーション専門学校では第3代学校長として、その後、新しく開校した新潟看護専門学校(現 新潟看護医療専門学校)の第2代学校長も兼任し、通算4年間、専門学校の学校長として学校の教育・運営に尽力しました。
そして、新潟リハビリテーション専門学校が、専門学校から大学院大学・大学への昇格に伴い、今度は新設大学の学長として大学の運営・学生の教育に尽力し、現在も教授として教壇に立ち、医療職を志す学生たちに対し、自身の研究を生かした熱心な講義を行っておられます。
このたびの受章は、大澤先生の長年にわたる教育と研究への多大な貢献が評価されたものです。
大澤先生は、まさしく本学園の学生そして卒業生みんなの恩師でいらっしゃいます!
大澤源吾先生、瑞宝中綬章受章、本当におめでとうございました♪
叙勲受章を心からお祝い申し上げるとともに、今後もご健勝にてご活躍いただくことを祈念申し上げます。