新潟県立東新潟特別支援学校にて,高校を卒業し新たな道を歩む高校3年生の皆さんと私たち理学療法士を目指す学生との交流会が行われました.今回の交流会は,理学療法士を目指す学生がどのような気持ちで患者様や障がいを抱えている方々と接しているかを生徒の皆さんに理解してもらうこと,また生徒の皆さんが私たちの話を聞くことで自分たちに何ができるか考える,という目的のもと実施されました.
交流会はとても有意義なものとなりました.今回の交流会では生徒の皆さんと話をしていく中で,障がい者と健常者の間には少なからず「壁」があるように感じました.しかし,この交流会でその「壁」が少し取り除かれたのではないでしょうか.生徒の皆さんは本気で私たちに向き合って,そして私たちも生徒の皆さんと本気で向き合いました.障がい者の方々だけ,私たちだけではなく,お互いがお互いを思いやることで歩み寄ることができたと感じました.私はこの成果をこの交流会だけにするのではなく,これからも続けて一緒に頑張っていきたいと思います.



特に印象深かったお話は、スペインでのトレーナー体験談でした。 ひとつめは、チームにお金がない、設備が揃っていないなど、環境面のせいにして、自分にできる最善のサポートを選手に行わないのではなく、 自分はスペインで、貯金を切り崩してでも自腹を切って選手のサポートをやってきたというお話で、特に「最初にお金ではなく評価は後からついてくるもの」という部分は、これから何かをしようとしている者にとって大切はお話だと思いました。
そしてもうひとつは、スペイン一部リーグには、選手のためのメンタル(精神面の)サポーターのほかに、監督専属のメンタルサポーターがいて、短時間でいくつもの大きな決断をしていかなければならない監督のメンタル面をサポートしたり、多忙な監督のマスコミ露出時間をコントロールしたりしており、今や世界のスポーツ界ではチームに心理面のサポートをする専門家が不可欠であるというお話には大変驚かされました。日本では、選手のメンタルサポートをフィジカル(身体面の)サポートが専門のスポーツトレーナーなどが兼ねているため、こんなことをやっていても世界に勝てるわけがないというお話で、とても説得力がありました。 なでしこJAPANのお話や、貴重な写真も見ることができ、大変熱くさせられるご講演でした。 山田先生、どうもありがとうございました。