高齢者体験をしてみよう ~村上南小学校5年生~

昨日の雨もすっかり上がり、夏が戻ってきたかのような日差しの中、市内にある村上南小学校5年年生の児童のみなさんが、「高齢者体験」に訪れました。昨年も本学で体験学習を行い、今年で2回目です。本学で高齢者体験をした後に、市内にある福祉施設を訪問するそうです。
児童のみなさんは3つのグループに分かれ体験を行いました。その体験内容をご紹介します。

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~車イス体験~

二人一組になり、車イスに乗って廊下や屋外、段差のあるところを通りました。また車イスに乗ったまま昇降機を体験しました。曲がり角を曲がり、スロープになっているところを上り・・・と初めて乗る車イスに少し苦戦していましたが、15センチほどの段差を車イスで上がるところでは、二人で力を合わせて上手く上がっていました。車イスの段差は斜めに上がろうとすると転んでしまうので、注意が必要です。車イスを体験した児童からは「手が痛くなった」や「車イスに乗って曲がるのは難しい」と言った声が聞かれました。

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~高齢者体験~

この体験では3~4名1組になって高齢者になるとどのような体の動きで、見え方、聞こえ方はどのようになるかを体験しました。「高齢者体験キット」を着け、思うように動かなくなった体で杖をつき廊下を歩きました。感想を聞いてみると「重たくて疲れた~」と、高齢者の体は思うようには動かなくなることを実感してもらえたようです。また本学の教員からは「高齢者の方は耳が聞こえにくかったり、目が見えにくくなったりするので、町で見かけたら気をつけてあげよう」と声がかけられました。

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~お年寄りの聴こえについて~

こちらの体験はお年寄りの聴こえ方はどんな風なのか?という聴力の体験をしました。高齢になると高い音が聴き取りにくくなります。色々な周波数の音を実際に聴いてどこまで聴こえるかをやってみました。聴こえが悪い状態で言葉を伝えることがいかに大変か、音楽はどんな風に聴こえるのかを知ることができたのではないでしょうか?色々な聴こえ方に「音楽を使った聴こえ方の違いが面白かった」との感想がありました。

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体験の最後には本学の教員から「お年寄りには敬意を持って話し、尊敬する心をもって接すると上手くコミュニケーションが取れる」とのアドバイスがありました。
5年生のみなさん、今日の高齢者体験はいかがでしたか?後日訪問する福祉施設で、今日の体験が役に立つとうれしいです。今日のことを忘れず、お年寄りに接するときには優しく接してくださいね。

本日引率していただいた先生方、どうもありがとうございました。

~ボランティア活動を紹介します~

2016年5月28日(土) に村上特別支援学校運動会が開催され,本学の学生がボランティアとして参加してきました.以下,参加した学生の感想(一部)です.

・運動会では,生徒の皆さんが一生懸命踊ったり,走ったり,応援したり,そんな姿がとても印象に残っています.また競技だけではなく,準備や片付けに対しても一生懸命で,運動会全体を生徒の皆さん全員で作り上げていたような,そんな感じがします.そんな素晴らしい運動会のお手伝いをできたことを嬉しく思います.

・特別支援学校の生徒の皆さんが今まで練習してきた成果を発揮するために、影からサポートさせてもらいまいた。生徒の皆さんの一生懸命な顔、キラキラ輝く顔が見られて、ボランティアに参加して良かったです。ありがとうございました。

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・競技を終えた生徒さんたちの悔しさや嬉しさといった表情豊かな姿が、輝いていました。今回、運動会という大きな行事を支える側として携わることができ、とても嬉しく思います。

・今回の経験から、相手の立場に立って考えることの大切さを改めて理解しました。
将来、患者さんの立場に立って、今何をしてほしいのか、どうすれば良くなるかを常に考えることができる理学療法士になりたいと思いました。

ボランティア活動は,自ら目的を持って参加することで達成や獲得できるものが大きいと思います.学生たちには今回の経験を大切にして新たなステップに進んでもらいたいと思います.

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特別講演会「音楽療法~こころとこころの響きあい~」

先日4月16日(土)、本学にて平成28年度最初の『特別講演』が学術委員会主催で行なわれました。講師は大竹孔三先生をお招きし、
テーマは『音楽療法 こころとこころの響きあい』でした。

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大竹孔三先生の略歴を紹介させていただきますと・・・中京大学文学部心理学科卒業後、ニューヨーク大学大学院音楽療法学科にて修士号取得。修了後、ニューヨーク大学附属ノードフ・ロビンズ音楽療法センターにてディプロマコース修了。アメリカ音楽療法協会認定音楽療法士、ノードフ・ロビンズ認定音楽療法士。米国のがんセンターや高齢者デイケアにおいて音楽療法を実践、ハワイのNPO福祉団体Sounding Joy Music Therapyにおける実践を経て、2012年に同団体の日本支部Sounding Joy JAPANを設立。障がい児から認知症高齢者までを対象に音楽療法を実践されています。

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当日は、学生会主催の新入生歓迎会の前に行ったこともあり100人以上の学生が参加しました。学生と大竹先生でブルースの即興をしたアイスブレークから全員で合唱した杉本隆一の「believe」まで、大竹先生と音楽療法の世界に引き込まれていったのではないかと思います。学生のアンケートにも「音楽療法についてわかりやすく楽しく知ることができた」とか「症例さんのビデオで音楽療法の効果を実感できた」などの感想が学生から出ました。私自身も自分を発奮させるときは音楽の力を借りることがありますが、患者さんが音楽療法を通して回復していく過程などを見ると音楽の持つ特別な力を感じずにはいられませんでした。大竹先生ありがとうございました。また大学にいらしてください。