フレッシュマンセミナーⅡ ~初めての試練!?の巻

 フレッシュマンセミナーⅡとは、大学初年次教育の中で、本格的なグループ学習として、半年かけて行う調査研究のことです。どういう活動かといえば・・・

≪グループ活動という魅力≫                          
 6月中旬からグループに分かれ、テーマや活動計画を立ててきました。各グループは6~7名、理学療法学専攻と言語聴覚学専攻の学生が入り混じって構成されています。専門科目の講義や実習は、この両専攻が一緒に活動することが少なくなるので、異職種を目指す仲間との交流としても、大切な活動です。

≪指導教官との交流という魅力≫                        
 各グループには担当指導教員がつきます。半年間、コミュニケーションをとりながら、指導されるので、フレッシュマンセミナーⅡで担当された先生とはとても親しくなれます。昨年度は、おいしいものを食べに連れて行ってもらったグループも・・・。

≪論文や学会発表の雰囲気を疑似体験する魅力≫             
 調査・研究活動は、科学的な手法を取り入れたり、学会発表のようにPP(power point)を使ってプレゼンテーションしたり、抄録をまとめたり・・・ちょっと研究者の気分を味わいます。将来、研究したり、学会で発表するときはこんな感じなのかなあ・・とか思いながら、活動します。

≪地域の人と触れ合うという魅力≫                       
 調査研究活動の中で、できるだけ地域の人と交流したり、地域の中に入り込んだ活動をしたり、調査・研究することで、地域の役に立てることを考えたり(地域還元)、そういうこともフレッシュマンセミナーⅡの魅力です。これから後、ボランティアをしたり、実習をしたりしながら、たくさんの人と関わることになるのですが、その練習として、「社会人として恥ずかしくない応対とはどういうものか?」とか、失礼でない電話の仕方、あいさつの仕方、アポイントの取り方、訪問の仕方、何かを頼む方法、対外的な文書の書き方や出し方・・・・そういった勉強もできるチャンスです。

 魅力たっぷりのフレッシュマンセミナーⅡですが、勉強するということは、必ずしも楽しいことばかりではありません(世の常です)。科学的な手法も、社会人としての態度も、指導教官を始め、たくさんの先生に「指導」されます。平たく言うと、「叱られる」わけです。IMG_6029.JPG

 そんなフレッシュマンセミナーⅡの初めての大きな関門が、先日行われた「計画発表会」です。6月中旬から計画を立ててきた内容(調査・研究テーマ、意義・目的、調査・研究方法、分析方法)を5分程度にまとめ、PPを使ってプレゼンテーションします。学生たちはきちんと発表できるか、というところで緊張していました。始まってみると・・・・発表後の質疑応答時間に、辛口コメントが次々・・・・「声が小さい」「PPの字が小さい」「何を言っているのか分からない」「地域貢献はどうなっているのか」「題名の付け方がおかしいのではないか?」「なぜ、もっとたくさんの人に調査しようとしない?」「この研究をして何が楽しいかわからない・・・・・」

発表のためにマイクを持っている学生は辛口の質問にシドロモドロ。手法に対する先生からのアドバイスに「参考にします」と返答すると、指導教官から「参考にしますじゃなくて、やれって言われてるんだ、やりなさい!」と大きな声の出るシーンも・・・・・。

 IMG_6026.JPG 「大学の先生は学問に関しては厳しい」ということをちょっと知って、「初の試練」を終えた学生たちでした。

 

 先生方としては、この計画発表でできるだけ良い研究にしてほしい、できるだけ有意義になるようにしてほしい、視野を広げてほしい・・・など  の親心なのですけどね。だから、12月の発表後は、先生と仲良くなるし、楽しい思い出がたくさんできるのですよ。

 試練をくぐりぬけて、一回り成長した学生たち、指導教官にたくさん叱られながら、楽しく、有意義な調査研究を期待しています!!がんばれ!若者たち!

                                                 
言語聴覚学専攻教員(辛口コメンテーター?!)  和田有子

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