市販介護食・高齢者食の現状を見てきました

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2日間にわたって東京ビッグサイトで開催されていた「第9回メディケアフーズ展(同時開催 第13回統合医療展、第3回高齢者生活支援サービス展、第1回保険外サービス展)」に、昨日26日、行ってきました。

 高齢者食を研究テーマの1つに掲げている私にとっては、現在、流通している介護食・高齢者食の現状や今後の展望について、直接、目で見て、香りや味や食感を、試食することで確かめられる絶好の機会でした。そして単なる試食だけでなく、さまざまな業者の方から直接、商品のポイントや製法を伺ったり、専門家の方からのセミナーを聴講することができたりするのも大きなイベントならではの楽しみでした。

 年々、食品調製・製造の手法や技術は進歩してきていて、数年前までのような、「まずくて見た目も悪い」というような介護食はなくなり、おいしそうに見えてかつ食べてもおいしい、さらには時短調理が可能というような魅力的なものが増えてきています。また単純に「軟らかい」だけでなく、さまざまな口腔機能や身体状態に応じた利用者の目的に合った多様な商品が増えてきていると感じました。…ということは、専門的な知識を持たない在宅の介護者が市販製品を利用する場合は、適切なものを選ぶ目がないと、誤使用に繋がって逆効果になってしまうかもしれないという心配もでてきます。

 私たち研究者や、食品業者は、自宅で介護をする方々に、こういった市販食品を正しく利用して頂くために、適切な情報をわかりやすく伝えていく責任があります。また家庭で特に中~重度の嚥下障害者を介護される家族の方は、市販食のパッケージを開けてすぐに、介護を必要とされる方の食卓に載せるのではなく、まずご自身でひと口、試食されることを提案いたします。同じ物性の基準とされて市販されているものでも、微妙に製品の性状が異なっているものもあります。介護の現場では、そのほんの微妙な感じの違いで、食事だけでなく周辺の事も「うまくいったり、いかなかったり」があるとも聞いています。さらには、命に関わってくることもあります。