平成28年12月7日(水)今年最後の『Human Library』を開館しました。本日のLibraryは言語聴覚学専攻講師の大平芳則先生です。本日も先ずはお楽しみのデザートのご紹介から(笑)クリスマスが間近ということもあってちょっとクリスマスっぽく演出です図書委員会メンバーのIさんがツリーをイメージしてレイアウトしてくれました~
和気藹々の雰囲気の中、大平先生のお話が始まりました大学を卒業して社会人の第一歩は一般企業の営業をされたそうです一度は諦めた言語聴覚士になりたいという思いがしだいに大きくなり、ご家族の反対を押し切り、勤めていた会社を辞めて養成校を受験されたそうです。第一希望の養成校に合格することは出来なかったそうですが他の養成校と縁があって言語聴覚士を目指すべく第一歩を踏み出したそうです
養成校を卒業後臨床に就いた後、本大学の前身である「新潟リハビリテーション専門学校」で教員経験を積み一度他の養成校の教員を経て再び本学で教鞭をとられています。当時は言語聴覚士の国家資格はまだ確立しておらず、大平先生が受験した第1回国家試験は経験豊かな臨床家や養成校の教員と学生が一緒に受験するという緊張の走る試験だったそうです
大平先生のご専門は聴覚学であり特に人工内耳の研究をされております。新潟県言語聴覚士協会の中でも聴覚を専門にしている言語聴覚士は非常に少なく大平先生が認識しているのは恐らく4名ということでした。目の悪い人が眼鏡を掛ける事には大きな抵抗がないのに、聞こえの悪い人が補聴器を使うことに大きな抵抗がある…というお話に大きく頷いてしまいました。
今回の大平先生のお話の中で感じたキーワードは『出会い』でした。養成校との出会いを始め、養成校卒業後の病院での先輩だったM教授、研究を始めてからの恩師I教授は現在同僚として勤務しており、第1回言語聴覚士国家試験を一緒に受けた当時の教え子のT先生も現在は同僚となっています。私はいつも学生さんに『セラピストの世界も案外狭いもの。恩師や実習先での指導者は数年後同じ療法士となり同僚になる可能性もある。どうかこの縁を大事にしてください』と話しています。このことが実感された内容でした。大平先生ありがとうございました!
今年度の『Human Library』は予定した全3回は終了となりました。参加していただいた学生及び教職員の皆様、ご出席ありがとうございました。来年度またバージョンアップし興味を持っていただける企画をしていきたいと考えています
よ