平成28年11月28日(月)今年度最後となる学術委員会主催の特別講義がありました。講師は現在東京大学附属病院リハビリテーション部で言語聴覚士として勤務する兼岡麻子先生です。演題は『A broader view – 広い視野で見るリハビリテーションの臨床研究』でした。今回も私には少しハードルが高い内容で(←少しじゃないかな)講演内容については詳しく報告できなく申し訳ありません。
お会いする前、経歴をみさせていただいていて勝手にもう少し年配の先生を想像していました。応接室で初めてお会いした時あまりにお若くてびっくり驚いてちょっと回りを見回してしまいましたすみません
新潟大学附属病院で4年勤務されたあと東京大学附属病院に移られ、ボストン大学に留学し博士号を取られ復職されたそうです。現在は1,200床以上ある病院を2名の言語聴覚士で診ているとの事でした。兼岡先生は、脳疾患の患者さんの手術にも立ち会うことがあるそうです。患者さんの脳の言語野を見極め、生命を第一に考えながらより多くの病巣を取り除きいかにその他の部分に損傷を与えないように手術を行なうか外科医の先生に助言するそうです。そして言語障害などの後遺症を出来るだけ少なくし、術後のQOL向上のためにチーム医療を行なっているとのことでした。リハビリとは術後に行なうものと勝手に思い込んでた私は驚きました。
研究と臨床は別のものではなく「臨床の疑問は研究へ、研究の知見を臨床へ」ということを今、心掛けておられるそうです。『日々勉強』とおっしゃる兼岡先生臨床の未来は研究が作り、臨床と研究は循環する超高齢社会に突入した日本の未来はこういう臨床家、研究者が担ってくれてるんだな~努力の上に成り立っているんだな~と、気持ちが完全にofficialからpersonalになっていました(笑)
最後にアインシュタインの言葉で講演を締めくくられました
If we knew what it was we were doing, it would not be called research, would it?
(自分たちがやっていたことが何なのかわかっているなら、それは研究とは呼ばないよね?)
兼岡先生!これから益々のご活躍を遠く新潟の地よりお祈りしています。遠路おいでいただきありがとうございました
よ 日々是勉強!!!