内部質保証

11月11日(月)の学内全教職員を対象としたFD/SD研修会では、「大学基準について~内部質保証を中心に~(大学基準協会認証評価受審に向けて)」というタイトルで、講師を務めさせていただきました。最低7年ごとに受審が義務づけられている外部認証評価を、本学は2020年度に受審する予定で、今年度が提出書類等の準備年度になっています。

研修会では、最初に、大学基準協会が設けている10の大学基準(1[理念・目的] 2[内部質保証]3[教育研究組織]4[教育課程・学習成果]5[学生の受け入れ]6[教員・教員組織]7[学生支援]8[教育研究等環境]9[社会連携・社会貢献]10[大学運営・財務])について解説し、そのうち、特に重要でありながら、わかりにくい「内部質保証」の概念についてお話しいたしました。

 内部質保証のシステムをうまく機能させるためには、学修成果を向上させ、可視化するための取り組みが重要です。その基盤となるのが、「卒業認定・学位授与の方針」 (ディプロマ・ポリシー)「教育課程編成・ 実施の方針」 (カリキュラム・ポリシー)及び「入学者受入れの方針」(アドミッション・ポリシー)という、いわゆる3つのポリシーです。これら3つのポリシーは、大学が自らの理念を常に確認しながら、教育の不断の改革・改善に向けたサイクルを回す起点となるものであり、本学も現在、従来からある3つのポリシーの検証作業を行っている最中です。

ここまでをまとめると、「大学は、内部質保証システムをうまく機能させ、3つのポリシーに基づく体系的で組織的な大学教育を、点検・評価を通じた不断の改善に取り組みつつ実施することにより、学生の学修成果を向上させ、学位授与にふさわしい人材を育成し、社会へと送り出すことが求められている」ということになります。

<3つのポリシーの意義>①大学が、自らの定める目標に照らし、諸活動について点検・評価を行い、その結果に基づいて改革・改善を行い、その質を自ら保証する営み(内部質保証)を教育活動において確立するための指針となります。 ②体系的で組織的な大学教育の実現に向け、これに関わる全ての教職員が、どのような教育を行い、どのような人材を輩出するのかを共通理解し、連携して取り組むことを可能とします。 ③大学の持つ資源の戦略的・重点的な配分の企画立案、実施に効果的に活用できます。 ④高等学校卒業生だけでなく、留学生や社会人を含め、これまで以上に多様な学生を受け入れるに当たり、大学がどのような個性・特色、魅力を持ち、どのような有為な人材を育成できるかということを対外的に示すことができます。

 内部質保証で求められるものとしては、上述した「質の向上(大学教育の実質化のための改善メカニズムの構築)」のほかに、「説明責任(大学教育が一定水準にあることのステークホルダーへの説明・証明)」があり、この2つが重要な柱となります。

説明責任としての情報公開を行うとは、「教育情報、自己点検・評価や学外者による検証などの結果、こうした検証結果に基づく中期的戦略計画など」を公表することであり、これにより、「自らの教育が一定水準にあること、大学教育の質の向上を目指して努力していること」の説明・証明となります。本学では、すべてのステークホルダーに対し、ホームページ上で必要な情報を公開しているほか、学生の保護者様に対しては、毎年秋に開催している全学年全専攻対象の保護者会(今年度は10月26日(土)に実施済み、欠席された方には、当日に配布した資料及び議事録等を郵送させていただきました)や、新入生にあっては入学式後に、さまざまな情報をお伝えしています。

「内部質保証」については、「外部認証評価受審のために強化する必要がある」ということだけではなく、今、大学が求められている最も重要な点検・評価事項であり、その中身は日々実践していることであります。また、外部認証評価についても、「書類準備や実地調査に、関わる・関わらない」に関係なく、大学全体で、すべての構成員がこれまで行ってきた、様々な取り組みについて全構成員で評価を受ける、そしてその評価をもとに、よりよい大学づくりを行っていく、という心構えで臨むことが大切と考え、全教職員の協力を求めています。