新潟リハビリテーション大学
 
誕生日と冬の記憶

誕生日と冬の記憶

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昨日1月5日は、私の○○回目の誕生日でした。年末の仕事納めの会のあいさつの中で、ちゃっかりと誕生日の予告もしておいたので、覚えていてくれた職員も多く、お祝いの言葉をたくさんいただきました。

今年は暖冬で、今のところ積雪ゼロの状態が続いています。学長室の窓から眺めた大学構内も、まったく雪がありません(写真)。しかし、私が生まれた年は大雪で大変だったとのこと(豪雪地帯である新潟県中越地方に生まれました)。小さいころの冬の記憶でも、毎年たくさんの雪が降り積もった光景だけが思い出されます。たとえば、小学生のころ、町内一斉雪下ろし(定められた日時に定められた町内ごとに一斉に雪下ろしをするもので、行事のようになっていた)のあとなど、特に細い裏道などにはいつまでも除雪車が入れないため、雪が家の二階の高さまで高く積み上げられ、その積み上げられた雪の上を、電線を横目で見ながら恐る恐る歩いていた記憶があります。また、辺り一面の雪で道がどこかわからなくなり、いつの間にか田んぼの上を歩いていてぬかるんで胸まで雪に埋もれ、引っ張り上げて助けてもらったこともあります。…こんな経験も冒険をしているようで楽しかった…

近年は雪の量も減り、暖かくなり、格段に過ごしやすくなったと言えますが、地球温暖化の影響もあると考えると、手放しで喜んでばかりはいられませんね。スキー場など、雪を頼りに商売を行っている方たちにとっても大問題でしょう。それから、子供時代に雪と格闘し、雪を楽しむという行為も、今の子供たちは、あまりできなくなってしまったということでもあり、ちょっぴり寂しいことかもしれません。

新潟地域の冬の寒さ、雪、鉛色の空を耐えて待ち焦がれる春の訪れは格別にうれしいものがあります。そして、このような冬の気候が本地域の人たちの忍耐強さや人情の厚さといった性格形成にもつながっていると言われています。しかし、暖冬小雪が続くと、そういった県民気質も変化していくのでしょうか。