第6回『Human Library』開館!

本日、今年度初の『Human Library』を開館しました!講師はリハビリテーション心理学専攻の大矢 薫 先生です。

お昼休み時間に開催のためいつものとおりランチョン形式で、本日はドーナツを用意しました。図書館のモットーは「お金を掛けず手を掛けて!」なのですが本日は直前まで会議があった為、手を掛けることが出来ませんでした。

 

お話は先生の生い立ちから始まりました。新潟県のご出身だそうです。本日、一番のどよめきが起きたのは「兄は東大出身で、現在東大で准教授をしています」『えぇ~~っ!!!!東京大学~?案内してほしい~!』と一番大きく反応したのは私の隣に座っておられた前図書館長でした(笑)

小さい頃からお父様の教育方針は将来ご飯が食べていける職業に繋がる教育だったそうです。兄が東京大学に入ったのだから弟も同じかそれ以上(それ以上?東大以上?笑)に進むだろう!というプレッシャー。先生ご自身も行ける気がする?と思って勉学に励まれていたそうですが…理系の勉強は好きではなかったそうで、三国志が好きだったこともあり社会科の教員養成課程に進まれたそうです。驚きだったのは学生時代、演劇に没頭していたそうです。でも、この道ではご飯は食べていけない…と悟り、演劇の道一本の人生は諦め、学校の事務職員を経験しますが、その職業は自分の得意でも好きでもない分野だった為、悩むことも多かったそうです。その後お父様からの助言や支えもあり、心理学を学ぶ事を決めたそうです。この事がターニングポイントとなり、地元新潟に戻り『人生で一番勉強した2年間だった』とおっしゃる大学院生時代を過ごします。実はその後も紆余曲折ありながら高校教師として働く事となり、現在の大矢薫先生へと繋がっているのでした。

この『Human Library』通算で6回目となり、6人の先生のお話を伺ってきましたが、お1人として今就いていらっしゃる職業を第一希望としてストレートに進んでこられた方はいらっしゃいませんでした。挫折や迷いがあり、人と出会い、そして道が開け、今があるというように感じました。大矢先生から最後に次のような言葉がありました。『一時は自分を見失い、多くの人に迷惑をかけましたが、がむしゃらに前に向かって進めば人生何とかなるものだな、と感じています』

『自分のやりたい事をとことんやってみる!周りの言葉に耳を傾け助けを求めてみる!死にたくなるほど辛いことがあっても死のうとする勇気を違う方向に向けることが出来れば道が開けてくる!』

笑いもありあっという間の30分でした。大矢薫先生、ありがとうございました^^

 

予告:来月12月12日(水)に第7回『Human Library』を開館します。                 講師は副学長の阿久津洋巳先生です。皆様の参加をお待ちしています。