大澤先生コラム【6月】

 

 

「視力を護る山野の陽光」   大澤源吾 (may 17,2019)

 

 

幸いなことに、テレビもスマホも無い時代に育った。

中学入学時の視力は2.0だったが、卒業頃には眼鏡をかけていた。

今は書斎でハズキルーペも手離せない。

 

7才になる、利かん坊の孫が学校から視力低下を指摘されてきた。

息子も近眼だし、体質遺伝かと瞬間、納得しかけたが、

確か遠視の乳児期から学童期頃に正視に移行し、思春期になって近視傾向が出現すると学んだ筈である。

孫の近視は早や過ぎる。

 

以下は、慌てて読んだ専門家の論文の受け売りである。

世界的に児童や若者の近視が増加しているという。

テレビ、パソコン、スマホなど細かく動くものを間近に見つめ、長時間、眼に負担をかけている生活と、山野の自然の中で陽射しを浴びて遊ぶことの少なくなった習慣が原因らしい。

紫外線(ultraviolet)に隣接した可視電磁波(紫色:violet light)には近眼への進行を

抑制する作用のあることも少しずつ分かってきた。

豊富なviolet lightを浴び乍ら視力3.0を誇ってきたアフリカの人達にも、

世界的な文明機器の浸透によって近視眼が増加し、問題となっているという。

孫にはもっと屋外で遊ばせねばなるまい。

 

学生諸君よ、コンタクトレンズ装着ではこれからの宇宙時代の競争に遅れをとることは必至である。

視力の健康のためにもスマホのゲーム遊びは禁止し、日中は屋外スポーツに励み、

夜には紙面から真っ直ぐ30cm離した正しい姿勢で、そして明るい灯の下で読書と学習に励んで貰いたい。