村上三大祭り!村上大祭に参加しました!!

村上大祭とは、おしゃぎり(山車)が市中を練り歩く、300年以上の歴史を持つ新潟三大祭りのひとつです。           

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今年度も地元神社からの参加依頼を受けて、本学の学生も引かせていただきました。

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そして、今年度はお祭りの参加者に、本学のオリジナルうちわも配布しました。

 

本学と姉妹校の新潟看護医療専門学校と共同で作成した“オリジナルうちわ”・・・表はピンクと白の格子柄(校章プリントつき!)、裏は両校のオープンキャンパス案内。なかなか、かわいいですよ。

(配布している際、たまたまうちの大学生がいたので、うちわを片手にPRしてもらいました!!)

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教職員10名でお祭りに参加して、うちわを配りましたが、ギラギラの太陽と猛暑が手伝ってくれて、早々に無くなってしまいました。

(あづがっだ~(^▽^;))

多くの地域の方や中高生の皆さんにうちわをもらっていただきました(アリガトーゴザイマース)。

猛暑が予想される今夏・・・お気に入りのうちわでパタパタしてECOに夏を乗り切りましょう♪(((*^-^)八(^∇^*)))♪

 

本学のオープンキャンパスは7月31日(日)と8月20日(土)に開催します。オープンキャンパスでも来場者にオリジナルうちわを配る予定です!!(期間限定!数量限定です!!)奮って参加して下さいね。

 

オープンキャンパス、現在申込み受付中!! 

 

ちなみに、8月5日の新潟祭りでも、グループ校の「新潟看護医療専門学校」が民謡流しに参加します。踊っている学生・教員を発見w(゚o゚*)wすれば、オリジナルうちわをGETできます!!! 

お祭りに行ける人は、みんなと一緒に踊っちゃおう!

    

                    言語聴覚学専攻教員 和田有子

フレッシュマンセミナーⅡ ~初めての試練!?の巻

 フレッシュマンセミナーⅡとは、大学初年次教育の中で、本格的なグループ学習として、半年かけて行う調査研究のことです。どういう活動かといえば・・・

≪グループ活動という魅力≫                          
 6月中旬からグループに分かれ、テーマや活動計画を立ててきました。各グループは6~7名、理学療法学専攻と言語聴覚学専攻の学生が入り混じって構成されています。専門科目の講義や実習は、この両専攻が一緒に活動することが少なくなるので、異職種を目指す仲間との交流としても、大切な活動です。

≪指導教官との交流という魅力≫                        
 各グループには担当指導教員がつきます。半年間、コミュニケーションをとりながら、指導されるので、フレッシュマンセミナーⅡで担当された先生とはとても親しくなれます。昨年度は、おいしいものを食べに連れて行ってもらったグループも・・・。

≪論文や学会発表の雰囲気を疑似体験する魅力≫             
 調査・研究活動は、科学的な手法を取り入れたり、学会発表のようにPP(power point)を使ってプレゼンテーションしたり、抄録をまとめたり・・・ちょっと研究者の気分を味わいます。将来、研究したり、学会で発表するときはこんな感じなのかなあ・・とか思いながら、活動します。

≪地域の人と触れ合うという魅力≫                       
 調査研究活動の中で、できるだけ地域の人と交流したり、地域の中に入り込んだ活動をしたり、調査・研究することで、地域の役に立てることを考えたり(地域還元)、そういうこともフレッシュマンセミナーⅡの魅力です。これから後、ボランティアをしたり、実習をしたりしながら、たくさんの人と関わることになるのですが、その練習として、「社会人として恥ずかしくない応対とはどういうものか?」とか、失礼でない電話の仕方、あいさつの仕方、アポイントの取り方、訪問の仕方、何かを頼む方法、対外的な文書の書き方や出し方・・・・そういった勉強もできるチャンスです。

 魅力たっぷりのフレッシュマンセミナーⅡですが、勉強するということは、必ずしも楽しいことばかりではありません(世の常です)。科学的な手法も、社会人としての態度も、指導教官を始め、たくさんの先生に「指導」されます。平たく言うと、「叱られる」わけです。IMG_6029.JPG

 そんなフレッシュマンセミナーⅡの初めての大きな関門が、先日行われた「計画発表会」です。6月中旬から計画を立ててきた内容(調査・研究テーマ、意義・目的、調査・研究方法、分析方法)を5分程度にまとめ、PPを使ってプレゼンテーションします。学生たちはきちんと発表できるか、というところで緊張していました。始まってみると・・・・発表後の質疑応答時間に、辛口コメントが次々・・・・「声が小さい」「PPの字が小さい」「何を言っているのか分からない」「地域貢献はどうなっているのか」「題名の付け方がおかしいのではないか?」「なぜ、もっとたくさんの人に調査しようとしない?」「この研究をして何が楽しいかわからない・・・・・」

発表のためにマイクを持っている学生は辛口の質問にシドロモドロ。手法に対する先生からのアドバイスに「参考にします」と返答すると、指導教官から「参考にしますじゃなくて、やれって言われてるんだ、やりなさい!」と大きな声の出るシーンも・・・・・。

 IMG_6026.JPG 「大学の先生は学問に関しては厳しい」ということをちょっと知って、「初の試練」を終えた学生たちでした。

 

 先生方としては、この計画発表でできるだけ良い研究にしてほしい、できるだけ有意義になるようにしてほしい、視野を広げてほしい・・・など  の親心なのですけどね。だから、12月の発表後は、先生と仲良くなるし、楽しい思い出がたくさんできるのですよ。

 試練をくぐりぬけて、一回り成長した学生たち、指導教官にたくさん叱られながら、楽しく、有意義な調査研究を期待しています!!がんばれ!若者たち!

                                                 
言語聴覚学専攻教員(辛口コメンテーター?!)  和田有子

ST ~言語聴覚士のお仕事

「リハビリテーション」で思い浮かぶのは・・・IMG_6930.JPG

右の写真のように平行棒の横での歩行(歩くリハビリ)を介助している人(PT~理学療法士)でしょうか?

リハビリテーションに関するセラピストは、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の3職種があります。

その中のST~言語聴覚士について、お話します。

 

言語聴覚士といえば、文字から「ことば」「聴く」・・・コミュニケーションのリハビリが思い浮かぶでしょうか。

①コミュニケーションの障害;「声が出ない」「上手に話せない」「耳が聞こえない」・・・でもそれだけではありません。他の人と関わることが苦手、視線を合わせられない、理解できないなど、様々な要因があって、「私とあなた」「私と物」「私と社会」の関係や連携が障害されることが、コミュニケーション障害であり、そのリハビリをお手伝いするのがSTの仕事のひとつです。gengo.jpg

②高次脳機能障害;病気やけがで脳が損傷したためにおこる障害を「高次脳機能障害」と言います。脳損傷は手足が動かなくなるだけでなく、人の顔がわからない、絵や文字が書けない、手が勝手に動く、記憶できない、存在しないものが見える、食事のときに左側だけ残すなど、不思議な症状が見られます。更に、性格や人格が変わる、笑いが止まらない、感情が鈍くなる、やる気が出ない、いつもふざけてしまうなどの心の問題のような症状が出ることもあります。これらをリハビリするのもSTの仕事です。

③摂食嚥下障害;ご飯を上手に飲み込めない、むせるなど、高齢者や脳の障害の方に見られる「食べる」ことに関するリハビリもSTの仕事です。

④発達障害;子供の発達の遅れや偏りをリハビリします。ことばの遅れやコミュニケーションの問題も含めて、子どもの発達のお手伝いをします。これもSTの仕事です。

言語聴覚士はこうした患者さんと向き合うのが仕事です。難しい分野です。子供から高齢者まで、幅広く身体の機能や、心理学、脳の機能や言語学など、多くの勉強が必要です。

 

ここで私の言語聴覚士としての体験を話しましょう。コミュニケーション障害の中に「失語症」というものがあります。これは、「話す、聞く、読む、書くといった能力が障害され、患者さんにとっては、突然外国で生活をするようなもの」です。朝、目が覚めたら外国にいた、周囲の見知らぬ人が白衣を着て、あなたのことを話しているようですが、何を言っているのかわからない・・・自分の言いたいことも伝えられない・・・。どうですか?不安ですよね、これが失語症です。

さて、私は病院勤務を始めて間もない頃、一人のおばあさんが入院してきました。脳梗塞で右半分のマヒ(体が動かない)と失語症がありました。医師が病状を説明すると、ご主人が

「今まで、妻には長い間、身の回りのことをすべてやってもらい迷惑をかけてきました。手足が動かなくても私が妻の手足になります。言葉がわからなくても、話せなくても、私たちは何年夫婦をしてきたと思っているのですか?言葉がなくても言いたいことぐらいわかりますよ、大丈夫です!」

と言いました。私はそれを聞いて嬉しかった・・・。

ご主人は、毎日奥さんのリハビリに参加して、一生懸命でした。

1か月ほどしたある日、疲れた顔のご主人が言語療法中に言いました。

「先生、私は間違っていました。妻の言いたいことが、伝えたいことが分からないのです。言葉がなくても大丈夫だと思っていました。妻に恩返ししようと思っていました。・・・・それができないのです。とても悔しい・・・」

私はご主人の言葉を聞いて気付きました。私が思っている以上に、私の仕事「言語聴覚士」は大切なんだと!

 

1.jpg言語聴覚士の行うリハビリは、多くは個室で行います。患者さんの「ことば」や「表情」を見落とすことなく拾い上げるため  です。コミュニケーションに障害のある患者さんは、私たちの想像を超えた大きな不安を抱えています。だから  こそ、患者さんの「言葉にならない声」を聴くこと、それが信頼関係へとつながり、良いリハビリへとつながります。

また、手足の運動は患者さんの意欲や協力がなくてもできることもありますが、言葉は患者さんの協力なしには リハビリできません。だから、時には、個室を抜け出して散歩に行くこともあります。

空がとても青い日、一緒に花を見て「きれいですね」と話しかけ、患者さんがうなずく・・・・・これも大切なリハビリ です。コミュニケーションです!

 

 

いかがですか?  素敵な仕事でしょう?

患者さんの「ことば」を聴いてください。あなたと話すことで救われる患者さんが、あなたを待っています!

 

                          言語聴覚学専攻教員  櫻井晶