平成29年度卒業証書・学位記授与式を挙行致しました

本日3月13日、村上市民ふれあいセンターにおいて、平成29年度卒業証書・学位記授与式を挙行致しました。昨年度に立ち上げた大学院東京サテライトキャンパスからも、初の修了生が式に臨みました。また、3年前に立ち上がった本学と同法人の新潟看護医療専門学校村上校も、今年度に完成年度を迎えたことから、初の合同卒業式となりました。式のあとは、会場を移して、大学院の謝恩会(写真)、その後さらに別会場で学部の謝恩会と続きました。温泉地でもある当地の謝恩会は、毎年恒例、温泉旅館での開催です。

卒業生・修了生の皆さま、卒業・修了おめでとうございました。

以下に、学長告辞を記します。

長く厳しかった冬が終わり、今日は晴れの日にふさわしく、明るく暖かい陽射しが降り注いでいます。雪どけが進んだ田んぼでは、白鳥たちが旅立つ前に、名残惜しそうに、餌をついばみに来ています。

本日、本学の教職員一同は、医療学部を卒業される皆さん、大学院修士課程を修了される皆さんを送り出す日を迎えました。そして、今年度から新たに、本学園の新潟看護医療専門学校村上校を卒業される皆さんもいっしょにお祝いする機会ができました。

このよき日に、大勢のご来賓の皆さま、そしてご家族、地域の方々、関係者の皆様にはお忙しいところ、ご列席くださいまして誠に有難うございます。私たちは、卒業生・修了生とのたくさんの思い出を抱え、名残が尽きない気持ちでいっぱいですが、心から祝福して送り出したいと思います。皆さん、おめでとうございます。新しい社会では、皆さんに、さまざまな期待がかかると思いますが、自らの役割を自覚して、常に未来へ向かって挑戦を続けていってください。主体的な学びが求められた大学では、楽しいことばかりではなく、時には挫折をしたり、難しい局面に立ち向かったり、多くの研鑽や努力を必要とする辛い日々もあったことでしょう。しかし皆さんはさまざまな試練を乗り越えて、今日を迎えることができました。まずはそのことに自信を持って進んでいって下さい。

一方で、これから皆さんが進んでいく社会は、近い将来、必ずや大きな変革が起こると予測されています。たとえば、AI(人工知能)の進歩により、今、人がやっていることの多くを、ロボットがやってくれるようになります。皆さんが目指す医療・保健・福祉あるいは教育・研究の世界においても例外ではありません。しかし、そのような時代が到来しても、ロボットにはできない、すなわち人でないとできない、いくつかの業務は、いつまでも残ると言われています。それは、人の心を読み取り共感し、優しく温かい心を通わすことが必要な業務です。皆さんが選んだ道は、まさしく、人でないと目的を達成することができない大切な道です。

本学園では、創設以来「人の心の杖であれ」を理念に掲げ、知識や技術だけではない、細やかな心遣いで患者さまやご家族をはじめ周囲の方々をしっかりと支えていけるような、人材を育成してきました。今後、本学で学んださまざまなことが、きっと役に立つ日が来ることと思います。人対人のコミュニケーションをうまく行い、また、画一的でない臨機応変な対応ができ、必要な新しいサービスを生み出していくのは皆さんの役割です。そうできるようになるには、まだ、たくさんの経験が必要かもしれませんが、経験を積みながら、皆さんらしい、ロボットにはできない、温かい対応を行っていって下さい。

さて、本学は、平成19年度に新潟リハビリテーション大学院大学として立ち上がったのち、平成22年度に医療学部を増設して新潟リハビリテーション大学という現在の姿になりました。今年度は大学院大学時代から数えれば、10周年を迎えた記念すべき年でありました。

大学になった平成22年度当初の医療学部はリハビリテーション学科の中に理学療法学専攻と言語聴覚学専攻の2専攻のみが存在しましたが、現在までに、作業療法学専攻とリハビリテーション心理学専攻を開設し、全部で4専攻となりました。

また、大学院修士課程でも平成19年度当初は、リハビリテーション研究科リハビリテーション医療学専攻の中に、摂食・嚥下障害コースと高次脳機能障害コースの2コースのみが存在しましたが、現在までに、運動機能科学コースと心の健康科学コースを開設し、全部で4つの履修コースとなりました。そして、昨年度からは、東京地区に社会人向けのサテライトキャンパスを設けることができ、今年度、初めての修了生を輩出することができました。

今後も時代のニーズに応え、地域の方々に必要とされ、研究に裏打ちされた教育機関となるよう、さらなる改革や改編を進めて参ります。大学をとりまく地域社会や産業界との連携も強化していきたいと考えております。

そのためには、卒業生・修了生の皆さんにも協力していただき、皆さんといっしょに歩んでいく大学でなくてはなりません。今後とも新潟リハビリテーション大学に対して強い思いを持ち続けていただきたく、お願い申し上げます。

皆さんが、これから経験する社会は、さまざまな背景を持つ人々が暮らす、多様化した社会です。これから先、それぞれの道で、いろいろな人と出会うでしょう。自分と全く違う人や相容れないような人もいるでしょう。しかし彼らを退けたり避けたりするのでなく、その思いや考えを聞いて、理解を深めるよう努めてみて下さい。また、大学で学んだ理論が、実践の場では、そのまま当てはまらないということもあるでしょう。そういう時のひとつの解決策として、ものごとを別の側面や違った立場から考えてみてください。

本学で学んだことを基礎として、多様な見方をすることで、これからの不確実な社会にもうまく対応していくことができるはずです。 しかし、難しい課題に突き当たって、どうしても解決方法がわからなくなったら、そのときは再び本学を頼ってきて欲しいと思います。

今日ここに集う皆さんは、これからお互いの人生の良き仲間であり、かつ、切磋琢磨するライバルともなる人たちです。この大学で培った友情を長く大切にしていただきたいと思います。さらに今日は、皆さんが学業に励んできた間、皆さんを支えて下さったご家族、地域の方々、友人、関係者の皆様に対してもあらためて感謝しましょう。私たち教職員一同もその温かいご支援に心からの謝意と敬意を表しつつ、この晴れの日の喜びを分かち合いたいと思います。

最後になりましたが、本日の卒業式・修了式で一区切りをつけ、新しいスタートラインにつく皆さんを本学はこれからも応援していきます。

卒業・修了する皆さんが、今後、大きく飛躍し、多方面で活躍されることを心より祈念し、私の告辞といたします。本日は卒業・修了おめでとうございます。

 

平成30年3月13日

新潟リハビリテーション大学長 山村 千絵