図書館長ブログ 「人生に無駄なものはない!」

昨日は,図書館主催の「ヒューマン・ライブラリー」開館日でした.本学の教職員が「本」となって,ひとりの人として自らの経験を学生に話す…所謂,「学生」が直接「語りを聴く」という機会を通じて,学生に少しでも生きるヒントを得てもらえたら….

昨年から開始して2年目です.司書の方のやりくりで,ランチョン,デザートバイキングなどお金をかけずに(準備などに時間はちょっとかかるけど)でも楽しく!学生・教職員がほんのひとときを一緒に過ごす中で心温まれば,なお嬉しいです.

今まで「本」となってくださった方々(館長自身含め)なぜか?寄り道,脇道,立ち止まり,振り返り,行きつ戻りつ…現在に至る,というお話でした.もう一度なぜか?答えはわかりません.でもこれだけは共通していると思います.「人生に無駄なものはない!」

笑って楽しく聴けるお話もありますが,涙がついこぼれてしまうようなお話…実はそれこそが,今までを支えてくれた大切なことなのだと思います.

学生の皆さんは「何事もない」ことが良いことだと思っているかも知れませんが,それは与えられたことを何も考えずにやっている(やらされている)だけにすぎません.生きていれば喜怒哀楽,何でも起こります.何事もないように見せている人の姿の裏に,その人の厚みは隠れていると思います.そのためにも学生の皆さんにはSNSなどの薄っぺらな話に一喜一憂せず,人の話に耳を傾け,毎日ひとつひとつ積み重ねていく力を身につけてほしいと思います.

現実には毎日の講義や演習,4年生は目前に迫った国家試験…「あ,こんなコトしなければ良かった」と思うことも多々あるでしょうが,それは無駄ではありません.むしろ「しなければ良かった」と気づいたとしたら,「どうすれば良かったか?」までちょっと考えを広げてみてください.きっとそれが皆さんの新たな一歩につながります.

(A)