大学院 3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー(学位授与に関する方針)

本大学院で以下のような能力を身に付け、かつ修了要件を満たした学生は、修了が認定され、修士(リハビリテーション医療学)の学位が授与されます。

  1. 共通科目の履修を通して、リハビリテーション医療に対する理解を深めるために、専門領域を超えて深く問題を探求する姿勢。
  2. 各コースにおける体系的な学修を通して、摂食・嚥下障害、高次脳機能障害、運動機能科学、心の健康科学、言語聴覚
    障害に関する多様な課題を発見分析し、自ら解決する能力。
  3. 修士論文研究を通して、高度な知識の活用能力、批判的・論理的思考力、表現能力、プレゼンテーション能力等を総合
    する力。

修了要件

  1. 研究科に2年以上在学すること。
  2. 各コースで定められた必修単位を含む30単位以上を修得すること。
  3. 提出期限までに修士論文を提出し、修士論文の審査(論文審査、発表審査)および最終試験に合格すること。
  4. 所定の学費等を納めていること。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

本大学院が目指しているものは、リハビリテーション医療の中でも高度で専門的な分野において、心身ともにさまざまな困難を抱えている患者さまやご家族に対して援助ができる有能な医療従事者、および教育・研究者を育成することであります。この目的を達成するために、以下の教育カリキュラムを編成しています。また、学修した知識をもとに修士論文作成のための研究指導を行います。

  1. 共通科目では、人間尊重の精神を基礎とした医療関連科目の教育を行い、専門科目を学ぶための基礎を養います。
  2. 専門科目では、身体的、精神的に困難を抱える弱者、および彼らを取り巻く家族や地域社会を理解し、適切な援助が行える医療従事者あるいは教育・研究者を育成するために必要な科目を履修させます。この専門科目では、より深い専門性を学ばせるために、コースに分かれて学修させますが、一方で、より広い視野にたてるように、所属コース以外のコースから科目を選択して学修することもできます。サテライトキャンパスの学生においても、他コースの科目を選択して学修することが可能(WEB授業等を活用)です。
  3. 研究指導では、修士論文作成に向けて、文献検索、論文作成計画、データ処理、論文の著述等の指導を、指導教員を中心として行います。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

教育理念・目標

リハビリテーション医療の中でも高度で専門的な分野において、より優れた医療人や教育・研究者を育成したいという考えに基づき、次の理念・目標を掲げる。

理念
  • 当該分野における最先端の知識と技術を有した人材を輩出し、教育研究成果を通して幅広い領域で社会に貢献する。
  • 医療・福祉の現場で日夜その職に徹している医療補助職の資質および地位の向上に貢献する。
目標
  • リハビリテーションを機軸とするさまざまな角度から、中・高年齢者の医療を基盤とした福祉医療に関する教育研究活動を展開し、その成果を社会に公開し還元する。
  • 深い洞察力と科学的データから弱者(患者)の疾患を客観的に把握し、それに対する治療技術を十分に駆使することができ、さらに弱者(患者)の心の痛みを理解しつつ、抱えている問題を軽減できる知識と技術を培い、臨床現場や福祉施設でリーダーとなって活躍できる医療従事者、また大学や専門学校あるいは関係企業等でその力を発揮できる教育・研究者としての人材を養成する。

求める学生像

  • リハビリテーション医療に関する基本的な知識を持ち、さらに高度な専門的知識や技術の修得に関心があり、積極的・創造的に研究に取り組む意欲がある人。
  • 弱者(患者)の痛みや苦しみを理解することができ、リハビリテーション医療に対して高い目的意識を持ち、臨床現場で活躍したい人。
  • 地域医療・福祉への貢献・向上につとめたいと思っている人。

養成する人材像

―心身に困難を抱えた方々、およびそれを取り巻く家族や社会の状態を把握し、
適切な配慮や援助ができる人材を育てる―

近年、医療は目覚しく進歩し、かつては命を永らえることができなかった人達も生命を全うできるようになってきた。その反面、これまでは考えられなかったようなさまざまな障害が判明してきたことも事実である。また、本人の意思とは別の次元で生命だけを維持させられているという報道も時に耳にする。生命倫理を再検討すべき時期に来ていると考えられる。

本大学院では、心身に困難を抱えながら、精一杯生きようとする方々や家族を理解し、支えていく人材を育成する。このため、以下のような履修コースを設け、各コースにおいて、高い専門性を持ちながら広い視野に立ち、偏見のない人材を育てることを目指している。具体的に各コース別に養成する人材像は次の通りである。

摂食・嚥下障害コース

主として摂食・嚥下障害をもつ患者に対し

  1. 病院・老人保健施設・障害児福祉施設・特別養護老人ホーム・重症心身障害児施設・在宅等の臨床現場において、迅速な評価やQOL向上のために最善のアプローチを行うことができ、リーダー的役割を担う医療従事者。
  2. 教育現場あるいは食品・医療関係企業等で、新しい評価方法や訓練方法を研究したり、家庭や介護施設等で利用可能な嚥下食等の開発ができる創造力豊かな教育・研究者。
高次脳機能障害コース

主として高次脳機能障害をもつ患者に対し

  1. 病院・老人保健施設・障害児福祉施設・特別養護老人ホーム・重症心身障害児施設・在宅等の臨床現場において、適切な評価やリハビリテーションを行い、さらに心理的サポートも充分考慮できる、より高度な医療従事者。
  2. 機能改善のためのアプローチ方法や、AAC(代替コミュニケーション)など良好な人間関係の修復などに関する開発および教育等に携わる教育・研究者。
運動機能科学コース

主として運動機能障害をもつ患者に対し

  1. 医療施設・老人保健施設・福祉施設・在宅等の臨床現場において、適切な評価やリハビリテーション医療を行い、さらに心理的サポートも十分考慮できる、より高度な医療従事者。
  2. 教育現場や研究施設等で健康増進や機能改善のためのアプローチ法を開発する、能力障害を補てんする方法、活動やQOLを改善する方法等を開発する、あるいはその基礎となる研究を行える教育・研究者。
心の健康科学コース

主として心理・精神面での生活障害を抱えるクライエント・患者に対し

  1. 医療・福祉・教育・司法・産業などの領域において、支援対象者の多様な課題や価値観をつねに意識し、適切な心理アセスメントやサイコセラピーを行い、あわせて、心の健康に関する諸問題を社会的課題として介入・コンサルテーションできる、心の健康に関わる第一人者。
  2. 心の健康を支援する心理臨床実践を指導し、その知見を深化・啓発させることのできる教育・研究者。
言語聴覚障害コース

主として言語聴覚障害をもつ患者に対し

  1. 臨床現場において、対象者の全人的な観点から、多職種と連携してQOLの向上に寄与できること、また地域包括ケアシステムなど変化する社会的ニーズに的確に対応し、率先していける、より高度な医療従事者。
  2. 種々の訓練手技などのエビデンスを構築する臨床経験を行うことができ、また生理学的基盤から臨床を支える基礎研究も行える教育・研究者。
デジタルパンフレット
学校法人 北都健勝学園
新潟リハビリテーション大学
0254-56-8292

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