教員の休日

ゴールデンウィークに突入しましたね。

 

学生の皆様はどのような休日をお過ごしでしょうか?

 

実習中の学生は睡眠時間の充電で体を休ませてるかもしれません。

 

私、星野のゴールデンウィーク前半は山行と輪行でした。

 

 

28日は近くの高坪山へ

少し曇っていましたが、天気予報は良かったので決行です。

7:40に出発

8:50に山頂着、途中雨や雹が降り、引き返そうかと思いましたが、山頂までは何とか到着。

山頂でコーヒーなど飲んで下山

9:40下山

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山頂はガスがかかっており、何とも幻想的な世界!しかし風は寒いし、雹まで降るしまつ。山の天気は侮れません。

 

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山頂で飲むコーヒーは体が温まります。本当は前方に海が見えるはずですが、今日はこの通りです。

この日の午後からは晴天でした!残念。

 

 

その後、胎内市で開催されているチューリップカーニバルにブログネタを撮りに行ってきました。

カーニバルは入場料100円です。

晴天でとても気持ちいいです。山と大違い。

10分ほど写真を取って帰りました。

家族づれ、カップルづれが多く、一人でカメラを持って写真も少し切ないです。

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チューリップだけじゃなく、菜の花の迷路もあります。その他、屋台も出ていて胎内市の特産品も味わえます。

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チューリップはすごいたくさんの種類が咲いています。まだ全て咲いてませんが、ゴールデンウィーク後半が見ごろです。

 

 

29日は大学から笹川流れの桑川駅まで輪行です。

松林先生、康先生、櫻井先生と4人で行きました。

7:00学校発
1回休憩
8:10桑川駅着
8:30桑川駅発
2回ほど休憩
10:00学校着
約3時間の行程です。
 
朝の気持ちい空気の中、晴天に恵まれ、海も青く、とても気持ちいいです。
皆さん、一番遅い私に合わせていただき、ありがとうございました。無事に50キロを走破できましたw
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道の駅桑川駅で休憩です。
 
学生のみなさんはどんな休みをお過ごしでしょうか?いろんな経験をしてみるのもいいですよ。
では後半の過ごし方へ続きます。
 
 
 
written by hoshino

ランチョンセミナー~先生の勉強会~を覗いてみよう

大学の先生は、学生に講義をします。自分の研究もします。

そして、会議をしたり、出張に出かけたり・・・・でも、時には先生同士の勉強会もします!

 

その機会が大学内の教員の集まり、「ランチョンセミナー」です。

およそ、月1回のペースで開催され、その月に指名された先生が専門的なお話をされて、他の先生が勉強をする会です。

 

今日は、今月のランチョンセミナーの様子をリポートします。

 

といっても、今回の発表者(講師)は私でした。

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私は小児科医ですので、私の話は「小児科 最近のトピックから」という題でした。

 

トピック8つの中から、リクエストのあった「ディベロップメンタルケア」についてと、「新しい創傷治療について」の2つを話しました。

 

ディベロップメンタルケア・・・すなわち、発達に対するケアということですが、赤ちゃんが小さく、早く生まれてきてしまった場合(低出生体重児、早産児)、その赤ちゃんが、出産予定日だった日を超えるまで、さらに入院している間ずっと、おなかにいるときと、できるだけ同じような環境で育って、早く・小さく生まれてくることによる発達障害や後遺症を最小限に抑えようという取り組みの話。

 

2つ目の「新しい創傷治療」では、すりむいたり、ちょっと切ったりした時など、軽い皮膚のけがを直すには、「消毒は絶対してはいけません!!」「カット判などのガーゼを当てて乾燥させてはいけません!!」という話。

傷は、①とにかくよく洗う ②閉鎖式(密封式)の絆創膏を使うという2つのポイントさえ押さえれば、今までより早く、きれいに治るよ、というトピックでした。

 

詳しく知りたいなあと思った人、大学の「小児科学」の講義を受けに来てください。

それが叶わない場合は、出前講義も行っています。いつでもあなたのところへ、出張してお話します。大学の先生の知識も、実践で役に立つものがたくさんありますよ。

小中学校のPTA活動、中学・高校の課外授業、地域の集まりでの講演など、知識をいろいろ活用できるシステムですので、ご興味のある方は、ぜひ、資料請求してください。

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資料請求は 出前講義担当 事務局 岩佐まで (メール ; demae@nurac.sakura.ne.jp)                                                                  

                                                                                                                                     言語聴覚学専攻教員 和田有子

ST ~言語聴覚士のお仕事

「リハビリテーション」で思い浮かぶのは・・・IMG_6930.JPG

右の写真のように平行棒の横での歩行(歩くリハビリ)を介助している人(PT~理学療法士)でしょうか?

リハビリテーションに関するセラピストは、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の3職種があります。

その中のST~言語聴覚士について、お話します。

 

言語聴覚士といえば、文字から「ことば」「聴く」・・・コミュニケーションのリハビリが思い浮かぶでしょうか。

①コミュニケーションの障害;「声が出ない」「上手に話せない」「耳が聞こえない」・・・でもそれだけではありません。他の人と関わることが苦手、視線を合わせられない、理解できないなど、様々な要因があって、「私とあなた」「私と物」「私と社会」の関係や連携が障害されることが、コミュニケーション障害であり、そのリハビリをお手伝いするのがSTの仕事のひとつです。gengo.jpg

②高次脳機能障害;病気やけがで脳が損傷したためにおこる障害を「高次脳機能障害」と言います。脳損傷は手足が動かなくなるだけでなく、人の顔がわからない、絵や文字が書けない、手が勝手に動く、記憶できない、存在しないものが見える、食事のときに左側だけ残すなど、不思議な症状が見られます。更に、性格や人格が変わる、笑いが止まらない、感情が鈍くなる、やる気が出ない、いつもふざけてしまうなどの心の問題のような症状が出ることもあります。これらをリハビリするのもSTの仕事です。

③摂食嚥下障害;ご飯を上手に飲み込めない、むせるなど、高齢者や脳の障害の方に見られる「食べる」ことに関するリハビリもSTの仕事です。

④発達障害;子供の発達の遅れや偏りをリハビリします。ことばの遅れやコミュニケーションの問題も含めて、子どもの発達のお手伝いをします。これもSTの仕事です。

言語聴覚士はこうした患者さんと向き合うのが仕事です。難しい分野です。子供から高齢者まで、幅広く身体の機能や、心理学、脳の機能や言語学など、多くの勉強が必要です。

 

ここで私の言語聴覚士としての体験を話しましょう。コミュニケーション障害の中に「失語症」というものがあります。これは、「話す、聞く、読む、書くといった能力が障害され、患者さんにとっては、突然外国で生活をするようなもの」です。朝、目が覚めたら外国にいた、周囲の見知らぬ人が白衣を着て、あなたのことを話しているようですが、何を言っているのかわからない・・・自分の言いたいことも伝えられない・・・。どうですか?不安ですよね、これが失語症です。

さて、私は病院勤務を始めて間もない頃、一人のおばあさんが入院してきました。脳梗塞で右半分のマヒ(体が動かない)と失語症がありました。医師が病状を説明すると、ご主人が

「今まで、妻には長い間、身の回りのことをすべてやってもらい迷惑をかけてきました。手足が動かなくても私が妻の手足になります。言葉がわからなくても、話せなくても、私たちは何年夫婦をしてきたと思っているのですか?言葉がなくても言いたいことぐらいわかりますよ、大丈夫です!」

と言いました。私はそれを聞いて嬉しかった・・・。

ご主人は、毎日奥さんのリハビリに参加して、一生懸命でした。

1か月ほどしたある日、疲れた顔のご主人が言語療法中に言いました。

「先生、私は間違っていました。妻の言いたいことが、伝えたいことが分からないのです。言葉がなくても大丈夫だと思っていました。妻に恩返ししようと思っていました。・・・・それができないのです。とても悔しい・・・」

私はご主人の言葉を聞いて気付きました。私が思っている以上に、私の仕事「言語聴覚士」は大切なんだと!

 

1.jpg言語聴覚士の行うリハビリは、多くは個室で行います。患者さんの「ことば」や「表情」を見落とすことなく拾い上げるため  です。コミュニケーションに障害のある患者さんは、私たちの想像を超えた大きな不安を抱えています。だから  こそ、患者さんの「言葉にならない声」を聴くこと、それが信頼関係へとつながり、良いリハビリへとつながります。

また、手足の運動は患者さんの意欲や協力がなくてもできることもありますが、言葉は患者さんの協力なしには リハビリできません。だから、時には、個室を抜け出して散歩に行くこともあります。

空がとても青い日、一緒に花を見て「きれいですね」と話しかけ、患者さんがうなずく・・・・・これも大切なリハビリ です。コミュニケーションです!

 

 

いかがですか?  素敵な仕事でしょう?

患者さんの「ことば」を聴いてください。あなたと話すことで救われる患者さんが、あなたを待っています!

 

                          言語聴覚学専攻教員  櫻井晶